• 2025年1月18日
  • 2025年4月20日

手のしびれと脊髄症|首や腰の知って得する背骨(せぼね)のお話

みなさん、こんにちは。

今回は、人が歳を取るにつれて少しずつ日常生活動作が難しくなっていく原因を、首に関連する事柄からお話しします。

脊髄の役割は感覚を脳に伝え、脳からの指令を身体に伝えること

首の骨の中心には頭から連続して1本の神経(脊髄)が通っています。

この神経(脊髄)を輪切りにして見た場合、運動神経線維、感覚神経線維が局在して存在していることがわかっています。

運動神経線維は脳からの指令をそれぞれ手足の筋肉に伝えます。

また、感覚神経線維は皮膚表面の知覚や深部感覚といわれる身体のバランス・平衡感覚などを脳に伝えます。

神経の通り道が狭まっていることで起こる症状はさまざま

体質、生活習慣、時間の経過などによって、骨や軟骨、靭帯などが変化してくると、脊髄やそこから枝分かれして手足につながる神経根が徐々に圧迫されてきます。

その結果

  • 手の違和感、手がしびる、手が痛い
  • 細かい作業ができない
  • 筋肉の萎縮、筋力低下
  • 階段昇降時支えを必要とするようなバランス障害
  • 歩くときにふらつく
  • 頻尿、尿漏れ

などが起きてきます。

欧米人に比べ脊柱管が生まれつき狭い私達日本人は、いったんこれら脊髄症状が出現
すると徐々に進行する事がわかっています。

これらの症状を見逃さず、適切な時期に適切な治療を受けることが大切です。

(監修:理事長 森俊一)

博豊会東京脊椎病院 03-5856-7536 ホームページ