- 2025年8月4日
- 2025年8月6日
骨粗鬆症に伴う背骨の骨折について[前編]
みなさん、こんにちは。
今回は、骨粗鬆症に合併することで知られる背骨の圧迫骨折(骨粗鬆症性椎体骨折)についてお話しします。

背骨の圧迫骨折の受傷原因
骨粗鬆症による背骨の骨折は、転倒などの外傷により発症することがあります。また、加齢により骨粗鬆症が進んでしまった場合は、日常生活の負担だけでも背骨の骨折(骨粗鬆症による変形)が生じるケースがあります。実際に背骨に骨折が生じた場合は動作時などに強い痛みが生じます。
日頃から適度な運動や栄養摂取(ビタミンD、ビタミンK、カルシウムなど)、骨粗鬆症治療薬の投与により予防が行われているに越したことはありません。
椎体骨折・圧迫骨折の治療方法
一定期間の保存療法で痛みが良くならない場合等では、BKP(Balloon Kyphoplasty)という治療の適応があります。小さな切開のみで、骨折している背骨にセメントを注入することで強度を増し、変形が進んでしまうことを防ぎ、痛みを早期に改善する事が可能です。
多くは翌日から歩行可能で、背骨の骨折による痛みで寝て過ごす期間を短縮することができ、筋力・体力が衰えることを防ぐ効果が期待できます。
圧迫骨折と言われたことがある方は、当院に受診してみてください。
(監修:荻原 哲)