• 2025年2月24日
  • 2025年4月20日

骨粗鬆症(前編)|首や腰の知って得する背骨(せぼね)のお話

みなさん、こんにちは。

今回は、骨粗鬆症についてお話したいと思います。

骨粗鬆症の有病率

ところで、骨粗鬆症が腰・背中の痛みの原因になることをご存知でしょうか。日本人女性の25%、男性の5%が骨粗鬆症といわれていて、総人口1億2780万人中1300万人がその中に含まれます。統計によると、そのうち80~90%の方が腰痛のため日常生活に支障をきたしています。

骨粗鬆症の病態

骨粗鬆症とは、「骨量が低下して骨の微細構造に異常をきたした状態で、骨が弱くなり骨折の危険が増す病気」と定められています。

実際に、骨粗鬆症の方の骨には顕微鏡でわかるくらいの小さい傷がみられます。これが腰痛の原因の一つと考えられています。

この場合には、主に骨を修復してくれるタイプの薬が効果的です。

次に、女性ホルモンが低下すると、骨の中に存在する破骨細胞により、骨の吸収・破壊が進みます。これも腰痛の原因と言われており、この場合には、骨吸収を抑えるため、破骨細胞の働きを抑えるタイプの薬が効果的です。

  • 骨粗鬆症の診断には骨密度検査、レントゲン、採血で知ることができます。
  • 破骨細胞の働きは、採血で知ることができます。
  • バランスの良い食事、適度な運動を心がけてください。

骨粗鬆症と言われたことがある方、自分が骨粗鬆症なのか気になる方は、一度当院に受診してみてください。

(監修:理事長 森俊一)

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