- 2025年2月13日
- 2025年2月14日
その⑪手がしびれる!|首や腰の知って得する脊髄脊椎のお話

みなさんこんにちは。今回は手のしびれや痛みについてお話します。
手や手指の痛み・しびれの原因
皆さんは以下の症状があり、日常生活にお困りの方はいませんか?
【症状】―――――――――――
- 首、肩、上肢、手指の痛みやしびれ
- 足裏の異常感覚
砂利や雑巾を踏んでいるような感じ、灼熱感、など - 枕を低くすると痛みが出る
- 握力の低下
- 後置(こうち)運動障害
箸が使いづらい、文字が書きづらい、ボタンが掛けづらい - 膀胱直腸障害
尿が出づらい、頻尿、残尿 など
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このような症状がある場合には頚椎部(くび)で脊髄が圧迫されている可能性があります。
手や手指の痛み・しびれの病名
病名としては、
など
頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)や椎間板ヘルニアなどが考えられます。本邦の難病指定疾患でもある後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)なども原因として隠れている場合もあります。
これらの病態は加齢や突発外傷、遺伝的要因など様々ですが、
問題は大事な中枢神経(脊髄)が圧迫により悲鳴を上げ、重篤な症状が出現し日常生活に大きく制限を来しているということです。
手術が必要になることもあります
症状が進行すると手術をしても思うように改善が得られなかったり、以前のように生活を送るのが難しくなる場合もあります。これらの場合には早期に専門医に相談し、きちんと診断をつけ、物理的な神経圧迫が強い場合には早期の手術加療も必要となります。
手術は椎弓形成術(頸椎後方からアプローチし、椎弓と言われる骨の屋根を開いて神経の圧迫を解除する)や前方固定術(頚椎前方からアプローチし、椎間板を掻爬することで圧迫を取り除き、インプラントを設置する)などが選択されます。
もちろん圧迫の程度が軽く保存的治療で様子をみていい患者さんもいらっしゃいますので、頚椎のMRI画像をもとにしっかりとご説明させて頂きます。内服治療やリハビリ加療などが選択されるでしょう。
手のしびれ(足も同様です)にお困りの方は一度当院を受診して頂き、お困りの症状について是非ご相談しに来てくださいね。