内視鏡下椎間板摘出術
内視鏡下椎間板摘出術 MED(Microendoscopic Discectomy)
MEDは腰椎椎間板ヘルニアに対して行う手術です。
腰椎椎間板ヘルニアとは、椎間板の一部が飛び出して神経が圧迫され、足の痛み、しびれなどの症状を生じる病気です(腰椎椎間板ヘルニアについて詳しくはこちら)。椎間板摘出術は飛び出した部分(ヘルニア)と、場合によっては椎間板自体を一部切除し、神経の圧迫を解消する手術です。
MEDでは、背中の皮膚を2㎝程度切り、内径16mm、有効長6-10cmの金属製の筒(円筒型リトラクター)を背骨の近くに入れます。ここに内視鏡用カメラを装着し、モニターに映した映像を見ながら手術を行います。各種手術器具を使用して椎弓や黄色靭帯を一部切除してヘルニアに到達し、ヘルニアを取ります。場合によっては椎間板自体も一部取り、神経の圧迫が十分にとれたことを確認して手術を終えます。

手術の所要時間は1か所につき30分から1時間程度、入院期間は4-6日間です(手術の前日に入院、手術の2-4日後に退院)。
内視鏡を使わない手術と比較して傷の大きさが小さいだけでなく、背骨の周りの筋肉を傷めることが少ないため、早期の社会復帰が可能です。また内視鏡手術は傷が感染する(膿みが溜まる)リスクが低いといわれています。
FEDと比較して、視野が広く使える器具が大きい分、確実に神経の圧迫を取ることができます。一方、椎間孔ヘルニア、外側ヘルニアという、脊柱管より外側のヘルニアに対してはFEDの方が有利です。当院では個々の患者さんに応じて最適な手術方法を提案いたします(各種内視鏡の違いについてはこちら)。
尚、椎間板ヘルニアの手術では手術後に再度ヘルニアが飛び出す(再発する)ことがしばしばあります。数年経ってから再発することもあれば、数日以内に再発することもあります。様子を見ているうちに回復することもありますが、再度手術を行う可能性が数パーセントあります。再発は内視鏡手術に限ったことでなく、大きく切る手術でも同様に起こります。再発を繰り返す場合には固定術を考慮する場合もあります。